水害にそなえて【後編】

④自作のハザードマップ
自治体の作成したハザードマップは非常に重要なものですが、それに加え自前のハザードマップを用意しておくことも大切です。
水害が起きて、避難が必要になった時のために、避難場所までのマンホールや小川、側溝などの危険箇所をマップ上に示しておくと良いです。
特に濁流で冠水した場合、危険箇所が見えなくなり、避難途中でふたの外れたマンホールや側溝に落ちてしまうことも非常に多くあります。
通常の降雨時に避難場所まで歩いてみて、自作のハザードマップに、雨が降った時の水の流れる方向やマンホール・側溝の場所の目印になるものも書き込んでおきましょう。
なお、お家が平屋建てで、ゲリラ豪雨時などに逃げ場所がなくなってしまうような際には、遠くの避難場所を目指すよりも、隣近所の二階以上に避難させてもらうほうが安全なので、普段から人間関係を築いておきましょう。

⑤非常用品備蓄
大規模水害時には、水道、電気、ガスなどが止まり、道路が寸断される可能性があります。
ライフライン途絶を想定し、水、食料、日用品、カセットコンロ、カセットボンベ、予備電池、防水懐中電灯、携帯電話充電器、医薬品、ランタンなど、一週間程度暮らせる備蓄を準備しておきましょう。
これらについては、故障の有無など定期的なメンテナンスを行うように心がけましょう。
また持ち出し用の非常用品はすぐに持ち運びができるよう、一箇所にまとめて保管しておきましょう。
両手を開けて避難できるよう、リュックなどに入れての保管をオススメします。

災害はいつ何時襲ってくるかわからないものです。
水害に強い家を作ることも当然大切ですが、万が一に備えた準備も、家づくりの際にアドバイスさせていただいています。

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